

海外の出産事情を知りたいみなさん、特にこんにちは!
キリスト教圏とか日本での違和感とか
ペルーは熱心な人ばかりでもないけれどほとんどの人がクリスチャン。学校の宗教の授業は、日本でいうところの道徳くらいの位置付けかなと思うけど、もちろん強制ではないのでクリスチャンでも受けない子もいれば別の宗教だから、別流派だからと受けない子もいるし、うちがそうだけどクリスチャンではないけど受けてる子もいる。
DVや女性の権利の問題もあるから議論はされているけど、今のところいわゆる中絶という考え方自体がなく、授かった命はもれなく尊いもので産むのが前提になっている。日本で産婦人科にかかって「結婚しているか」「出産を 希望する・希望しない どちらかに○を」って問診票も不思議なものだけど…


産婦人科にかかったときのはなし
それまで内科や外科あたりではかかったことがあったけど初めてのことなので、手元に以前宣伝で家に投げ込まれたPágina Amarilloっていうそのままイエローページな電話帳を見てなんとなくの見当はつけたけど、住所を頼りに行ったら結局普段かかってる大きめな私立の病院の系列だったよ。
診察室はここだけど入院や手術はそっち、診察室だけ病院とは別棟だった話なんだけど、病院ごとではなく先生ごとに科を持っているからそうなるんだね、病院に先生がいるというより、先生がある病院の一角を使ってるという感覚かな。
最初は夫と上の子同伴だったし私立病院に来る程度の経済状態で見るからに若すぎることもなさそう、ということで特に聞かなかったのかもしれないけど、問診票にも既婚、未婚を問う欄も、産む産まないを問う欄もなかった。
体重や血圧を計ってもらう間、上の子は何歳なの、学校はどこに行ってるの、学校楽しい?体重計ってみたい?乗っていいよ〜みたいな問診(?)を看護師さんから受けていたよ。
問診で書いたのは
・氏名、年齢(やはり35歳以上は高齢出産になる)
・住所(病院までの所要時間も兼ねてると思われる)、電話番号、国民ならDNIだろうけど外国人なのでCarné de Extranjeríaの番号
・身長、体重
・何回目の妊娠か、流産などの経験があればそれも、すでに子供がいるか、いるなら何歳か、性別
・過去の妊娠、出産でトラブルがあったか(流産、何週だったか、逆子、早産、低体重など)、正期産でも出産が何週何日だったかも聞かれた気がする
くらいで、書いても先生から直接聞かれるという。その後も何度となく「最初に書いたがな」「毎回カルテに書いてくれてるがな」と思うような問答があって、確認なのか知らないけど直接聞くよね。
で、エコー写真は2008年から2010年に日本で受けたのと同じ感じ、多分今もさほど変化はないと思う。お腹にジェルを塗って機械をあてる、頭囲や赤ちゃんの大きさを測ってくれて、白黒の、感熱紙風の、ロール状のあれ、日付や何週何日とか患者やクリニックの名前が入ってて、場合によっては左右が分かるようにRLを書き込んだ写真をくれるあれね。
レポートとエコー写真、エコーのモニター画面を録画してくれててそのDVDがついてくる。「ここが心臓ね、動いてるでしょ」っていうところが撮ってあるのだろうけど、テレビもパソコンにも再生する機器がないから見たことないや。診察時は先生が見てるモニターとは別に大画面のテレビで患者さんにも見えるように、その画面は付き添いの人も見ていいことになっていたよ。30分くらいかけてじっくり見てくれるし質問すれば答えてくれるし、日本の、先生忙しそうだしこんなことまで聞いたら悪いかな、みたいな忙しさがなくてよかったな。
受付で「妊娠だと思うから受診したいです」と言うわけなんだけど、検査薬は試したか聞かれたので、そういうものもあるんだね。産む前提だからメジャーじゃないのかと勝手に思い込んでいたよ。順番を待ってる間に来たほかの患者さんが「ねぇねぇ、ここは先生女性なの?」という感じで聞いてきたので、婦人科では気になる点なのかもね、イエローページにも女性の先生は積極的に顔写真を載せてるようだった。美容系の病院も先生の容姿はアピールポイントだよね、載ってる載ってる。
でもね、広告や名刺にもだけど、何科でもそうだけど診察室の扉の横に看板的なパネルがあって先生の名前と医師免許の番号を掲示することになってるのだし、日本みたいにユニセックスな名前は少ないし男性か女性かくらいすぐ気づきそうなものだけど



